上海日本商工クラブ会員の皆様、この度2023年度の理事長を務めさせて頂くことになりました、上海伊藤忠商事有限公司の石橋忠でございます。
日中国交正常化51年目、また上海日本商工クラブ発足41周年目を迎え、次の新たな50年・40年に向けての大事な初年度であり、そのような中で理事長職を拝命するのは、身に余る大役ではありますが、会員の皆様と共に商工クラブの活動に精一杯取り組んで参る所存です。これから一年間、何卒宜しくお願い申し上げます。

私自身は2018年4月に上海に着任し、5年を迎えるところです。世界各国はwithコロナで経済活動・人の移動を正常化に戻しつつある中、米国金利上昇、欧州インフレ、中国GDP成長率鈍化と2023年も世界経済は懸念材料で一杯です。一方で中国は日本にとって最大の貿易輸出国であり、最大の貿易輸入国でもあります。産業サプライチェーンにおいて非常に重要な国であることは言うまでもなく、両国の平和な関係が半永続的に継続することがたいへん重要です。特に上海を中心とした華東地域は中国経済の中枢であり、この地域でのビジネス推進・強化が日本にとって、中国にとっても有益となると考えています。

上海日本商工クラブは1982年12月の発足以来40年に亘り活動しており、現在では約2,300の会員を擁する世界最大規模の在外日本商工会組織となっております。2004年3月には「民間非企業組織」として正式に認可され、会員の皆様の事業活動の支援に加え、地域連絡会や業種別部会における会員間の交流促進、各種委員会による社会貢献・文化交流・日本人学校支援などを通じて、日中間の更なる経済交流の発展と友好促進に資することを目的としております。

こうした中、上海日本商工クラブは、在上海日本国総領事館を始めとした関係諸機関の皆様のご協力を頂きながら、会員の皆様の事業環境の向上にお役に立てるよう、また中国と日本が協力し、日中を含むアジアの発展にどのように寄与できるのか、皆様と共に考え、日中友好事業の推進に寄与できるよう尽力して参る所存です。引き続き会員の皆様のご支援、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。

最後になりますが、会員の皆様のご健康と事業活動の益々のご発展を祈念し、理事長就任の挨拶とさせて頂きます。

2023年1月1日
上海伊藤忠商事有限公司　董事・総経理
石橋　忠